ニュース 電子 作成日:2018年10月18日_記事番号:T00079879
パソコン大手の宏碁(エイサー)と華碩電脳(ASUS)は、北米市場向けの一部製品価格を10%値上げした。米国が9月に中国製品2,000億米ドル相当に対し関税10%を上乗せする第3弾制裁措置を発動しデスクトップPCや部品が対象になったこと、CPU(中央演算処理装置)やMLCC(積層セラミックスコンデンサー)など重要部品の供給逼迫(ひっぱく)が続いていることが背景にある。米国は来年1月に上乗せ関税を25%に引き上げる予定で、PC価格のさらなる値上げも予想される。18日付経済日報などが報じた。
施氏は、台湾は柔軟かつ迅速に対応できるのが強みで、米中貿易戦争が域内総生産(GDP)に与える影響は限定的との見方を示した(17日=中央社)
エイサー創業者の施振栄(スタン・シー)元董事長は17日、エイサーが10月から北米市場向け一部PC価格を10%値上げしたと発言した。
ASUSも同日、関税の影響を受ける一部製品について、10%値上げしたことを認めた。
HP、デルは既に5%値上げしている。値上げ幅がエイサーやASUSを下回っているのは、緯創資通(ウィストロン)や英業達(インベンテック)などがメキシコ工場で生産しているためとみられている。
業界関係者によると、HP、デル、エイサー、ASUSの大手4社は、北米市場シェアが計60%以上だ。来年にも再値上げとなれば、消費者の購買意欲が低下し、販売状況に影響する可能性がある。
部品も10%値上げ
米国の対中制裁措置では、デスクトップPCの他、▽マザーボード▽グラフィックスカード▽ソリッドステートドライブ(SSD)▽CPU冷却装置▽電源ユニット▽PCケース▽マウス──などの部品が対象となった。
これまでに銀欣科技(シルバーストーン・テクノロジー)、米EVGA、NZXTなどが値上げした。値上げ幅は不明だが、10%程度とみられている。
一方、▽ASUS▽技嘉科技(ギガバイト・テクノロジー)▽微星科技(マイクロスター・インターナショナル、MSI)──は、マザーボードやグラフィックスカードを値上げしていない。
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