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中国のパネル人材引き抜き先、台湾から韓国に移行


ニュース 電子 作成日:2018年10月22日_記事番号:T00079932

中国のパネル人材引き抜き先、台湾から韓国に移行

 中国の液晶パネル業界で第8.5世代工場の設置が相次いだ2010年前後、同世代工場の量産に豊富な経験を有する台湾の技術者が引き抜きの主な対象となったが、主な投資が第10.5世代工場やアクティブマトリックス式有機EL(AMOLED)技術へと移った現在、人材の引き抜きも有機ELパネル分野に強みを持つ韓国人技術者が中心となっているもようだ。22日付工商時報が報じた。

 中国で8.5世代工場の設置がピークを迎えた09~10年、同国のメーカーは、台湾や韓国から大量の技術者をヘッドハンティングし、技術の獲得に努めた。当時、韓国のエンジニアは給与水準が高かったので、中国への移籍に興味を示す者が少なかったが、台湾のパネル業界からはエンジニア、上級管理職や部門ごと、中国に移籍するケースもあった。

 中国における技術レベル向上に伴い、台湾からの人材引き抜きは既に一段落。現在は有機EL技術でリードする韓国からのヘッドハンティングが主流だ。観測によると、中国メーカーは、韓国パネルメーカーの部長クラスで年間5億韓国ウォン(約5,000万円)、次長クラスで3億~4億ウォンと、移籍前の3~4倍の報酬を提示しているとされる。