ニュース 社会 作成日:2018年10月22日_記事番号:T00079954
11月24日の統一地方選挙に向けて18日、候補者番号(台湾では選挙の際、投票用紙に「候補者番号」を用いる)の抽選が行われた。台湾の選挙ではこの抽選の際、候補者がくじを引いた後に引き当てた番号に語呂を合わせたスローガンを高らかに叫ぶのが恒例となっている。今回も事前に考えてきたであろうスローガンを支持者とともに叫んで気勢を上げる光景が繰り広げられた。
4番を引き当てた小野・選挙対策本部総幹事は、どの数字を引き当てても柯候補ならラッキーナンバーだと語った(19日=中央社)
特に注目度の高い台北市長選には5人が立候補している。再戦を目指す現職の柯文哲候補は欠席し、選挙対策本部総幹事で作家の小野氏が代理で候補者番号を引き、「4番」を引き当てた。これを受けて小野氏は「4という数字は縁起が悪いという人もいるが、彼(柯候補)の最大の特徴は迷信を信じないこと」と強調しつつ、「フォー(4)タイペイ、フォー・フューチャー」、「小市民の小事(事は4と同音)は柯文哲の大事」など4に語呂を合わせたスローガンを連発した。
一方、柯候補にとって最大のライバルと目される国民党所属の丁守中候補は「2番」を引き当てるや「Vサイン」を掲げ、「2番はジェスチャーもしやすいし、勝利の象徴なのでとても良かった」と満足そうに語った。
そして「3番」を引き当てた民進党所属の姚文智候補は、親指と人さし指で丸を作り、他の3本の指を立てて「OK」のような形にして「私を選べば万事OKだ」とほほ笑み、「(有力候補による)三つどもえの戦いで3番が勝つ」と「3」を連呼した。
また、国民党の侯友宜候補と民進党の蘇貞昌候補の一騎打ちとなる新北市長選の候補者番号抽選会は、共に本人が欠席。代理人がくじを引いた結果、蘇候補が「1番」、侯候補が「2番」に決まった。
蘇候補の代理でくじを引いた黄韋鈞・選対本部広報担当は1番を引き当てた後、「蘇貞昌が一番にまい進することを象徴する」と興奮ぎみに語った。
一方、侯候補の代理を務めた事務所関係者の徐維遠氏が2番を引き当ててVサインを掲げ、「すばらしい日々をトゥ(2)ギャザー」と叫ぶと、会場内の支持者から歓声が上がった。
もちろん候補者番号が何番になるかが選挙結果を左右することはあり得ない。しかし、候補者の言語的センスをみるという意味では「語呂合わせコンテスト」も案外、有意義な慣例かもしれない。
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