ニュース その他製造 作成日:2018年10月25日_記事番号:T00080021
製紙大手の中華紙漿(中華パルプ、CHP)は24日、紙製ストローの原料紙となる「益利吸」を発表した。近く出荷を開始する。台湾で年間30億台湾元(約109億円)、世界でその400倍規模の紙製ストロー商機を狙う。25日付経済日報が報じた。
中華パルプの黄鯤雄董事長は、記者会見で環境保護の重要性を訴えた(24日=中央社)
中華パルプによると、益利吸は医療用紙がベースで、滅菌用包装紙の設備で生産する。衛生福利部(衛福部)や米食品医薬品局(FDA)などの食品用容器包装に対する検査基準に合格している。益利吸で生産した紙製ストローは、ミネラルウオーターや牛乳、緑茶、果汁、食用酢などを使ったテストで、4時間軟化せず、はく離も起きなかった。使用後は紙類として回収可能で、再生紙の原料として利用できる。
行政院環境保護署(環保署)は、来年7月より、公共部門、学校、百貨店・ショッピングセンター(SC)、チェーン経営のファストフード店が使い捨てプラスチック製ストローの提供するのを禁止し、2030年に全面禁止とすることを決めており、紙製ストローには大きな商機が期待できる。
中華パルプの陳瑞和副総経理は、益利吸は世界で唯一、消費者が安心できる品質の紙製ストローで、テトラパックなどの成功体験に倣いたいと表明した。既に食品容器生産の顧客5社を確保できている。
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