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9月のマネーサプライ、M2が5年半ぶりの低い伸び【図】


ニュース 金融 作成日:2018年10月25日_記事番号:T00080024

9月のマネーサプライ、M2が5年半ぶりの低い伸び【図】

 中央銀行(中銀)が24日発表した9月の通貨供給量(マネーサプライ)統計によると、株式市場への投資待機資金の指標となるM1B(現金通貨と預金通貨)と市場への資金供給を表すM2(現金通貨、預金通貨、定期預金など準通貨の合計)の前年同月比伸び率はそれぞれ5.22%、3.34%で、差が1.88ポイントに拡大した。M2は5年半ぶりの低い伸びとなった。25日付工商時報が伝えた。

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 中銀関係者は、M2の伸びが縮小した原因について、企業が海外への代金支払いに外貨預金を充てたことに加え、貿易黒字の伸びが鈍化したためと説明した。9月の貿易黒字は43億米ドルで、前年同月の66億米ドルを下回った。その結果、外貨預金残高は台湾元換算で239億台湾元(約865億円)減少し、5兆8,000億元となった。

 M1Bの伸び率は小幅な上昇に転じたが、台湾株の配当時期に当たり、配当が普通預金に回されたためとみられる。

 中銀関係者は「ファンダメンタルズは健全で、銀行の資金流動性も豊富であり、資金の流れには問題がない」との認識を示した。