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上海ガニからダイオキシン、一部が市場に流入


ニュース 農林水産 作成日:2018年10月25日_記事番号:T00080025

上海ガニからダイオキシン、一部が市場に流入

 衛生福利部(衛福部)食品薬物管理署(TFDA)は24日、今月14日に中国から輸入された上海ガニ(チュウゴクモクズガニ)約15トンから基準値を超えるダイオキシンが検出されたと発表した。輸入業者は審査結果が判明する前に商品を販売しており、一部が市場に流入したことが明らかとなった。25日付中国時報が報じた。

/date/2018/10/25/14crab_2.jpg上海ガニの捜査に当たるTFDAの係員。業者には最大で2億台湾元(約7億2,000万円)の罰金処分が下される可能性がある(24日=中央社)

 中国産上海ガニは昨年、初めて基準値を超えるダイオキシンが検出された。これを受けてTFDAは今年より、関連検査項目を増やした。しかし鮮度が落ちないよう、業者に対し、検査結果が出るまで冷蔵施設などで保管することを許可している。

 こうした中、今月14日に喬艾舶国際企業が安徽省から輸入した上海ガニ4,625キログラムから基準値の7倍、江西省から輸入した4,029キロから基準値の6.5倍に当たるダイオキシンが検出された。また侑豊企業が安徽省から輸入した6,300キロからも基準値の2.4倍に当たるダイオキシンが検出された。

 これら業者は検査結果が出る前に上海ガニの販売を開始したとみられ、一部がホテルのレストランなどに出荷され、消費者の口に入った恐れがある。基隆地方検察署が捜査を進めている。