ニュース 石油・化学 作成日:2018年10月26日_記事番号:T00080045
基礎化学品などを製造するKHネオケム(本社・東京都中央区、浅井惠一社長)は25日、台湾中油(CPC)と合弁で、高雄市にイソノニルアルコール(INA)などを生産する計画の中止を決定したと発表した。
同社はこの理由について、プラント建設費の高騰などにより総投資額が当初計画を超過すること、CPCなどとの合弁会社「曄揚(台湾ジャパン・オキソ・ケミカル・インダストリーズ)」の設立から3年以上が経過したものの、各種許認可の取得が完了せず、着工が大幅に遅れていることを挙げた。今後、CPCと協議の上、合弁契約の解消手続きを進めるとしている。資本金は8億5,000万台湾元(約30億7,000万円)で、出資比率はKHネオケムが47%、CPCが47%だった。
KHネオケムはこれに伴い、曄揚に出資するKH Neochem U.K.株に係る評価損などの特別損失約14億円を計上し、2018年12月期(18年1~12月)の最終利益が10億円減少するとの見通しを示した。
同社とCPCは15年2月に合弁計画を発表したものの、大気汚染の総量規制がネックとなり認可が遅れた。高雄市政府環境局は先月、審査は最終段階に入っていると明かしたものの、あえなく中止決定となった。
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