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日立、永大機電へのTOB発表


ニュース 機械 作成日:2018年10月29日_記事番号:T00080078

日立、永大機電へのTOB発表

 日立製作所は26日、台湾のエレベーター最大手、永大機電工業の発行済み株式の全数取得を目標に、1株60台湾元(約220円)で公開買い付け(TOB)を行うと発表した。日立はもともと子会社の日立ビルシステムと合わせて永大機電の株式11.7%を保有しており、今回のTOBを通じて永大機電の完全子会社化を目指す。

 永大機電の先週25日の終値は49.15元で、プレミアムは22.1%。買収総額は216億5,700万元を見込む。金融監督管理委員会(金管会)や中国の国家市場監督管理総局などの承認を経て行う。TOB実施は来年になるとみられる。なお、日立によると、永大機電の創業家で名誉董事長の許作立氏との間で、TOBに応じることで契約が成立している。

 日立はTOBの目的として、中国・アジアにおけるエレベーター事業の強化を挙げた。工商時報によるとエレベーターの新規設置が毎年2%のペースで伸びている中国市場は現在、▽米オーチス・エレベータ▽三菱電機▽日立▽スイス・シンドラーエレベータ▽永大機電──が上位5社となっている。日立は永大機電の買収によって、同市場で2位を確保し、首位をうかがうことになる。