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記事番号:T00080086
2018年10月30日16:03

 衛生福利部(衛福部)疾病管制署(CDC)は29日、国光生物科技(アディミューネ)が製造したインフルエンザワクチン1本から異物混入が見つかり、同一ロットの製品8万2,000本余りを接種中止にしたと発表した。先週24日には仏サノフィ製のワクチン1本で変色が見つかり、19万本余りの接種が中止された。いずれも個別事案と説明しているが、原因は調査中だ。インフルエンザシーズンに備え、今月15日から公費負担(無料)の接種が始まったばかりで、市民の間で不安の声が上がっており、接種率が低下する可能性がある。30日付聯合報などが報じた。

/date/2018/10/30/00top_2.jpg異物が混入した国光生技製ワクチン。接種を受けた病院・診療所で、同一ロットか照会できる(CDCリリースより)

 接種中止となった国光生技製ワクチンはロット番号「FKAE1802」、6カ月以上3歳未満の乳幼児が対象で、既に2万5,000本が接種済みだ。▽台中市▽嘉義市▽台南市▽高雄市▽屏東県▽花蓮県▽台東県▽澎湖県▽金門県──の衛生局向けに4万8,000本が出荷され、3万4,000本は未出荷だった。高雄市大寮区の診療所で27日に見つかった1本の他に、異物混入は確認されていない。台湾製ワクチンへの異物混入は初めて。

 国光生技は29日、混入した物質は注射筒の製造過程で発生したとみられるプラスチック片で、個別の事例との初期判断を示した。観測によると、注射筒は米国製で、サノフィ製で使用されたものと同一メーカーとの情報がある。CDCの荘人祥副署長は、調査中のため、注射器の問題かどうか断定できないと説明した。

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 CDCは、国光生技に対し、検査をやり直し、3日以内に報告するよう求めた。サノフィにも報告を求めており、フランス本社で検査し、1カ月以内に結果が出る見通しだ。

幼児や高齢者、接種呼び掛け

 荘副署長は、国光生技製とサノフィ製のワクチンの問題は共に個別の事例であり、現在接種に使用しているワクチンに問題はないと強調。インフルエンザ感染による重症化のリスクが高い幼児や高齢者はワクチンを接種するよう呼び掛けた。

 11カ月の子供を持つ母親は、もともと数日中にワクチン接種を予定していたと話し、不良品を接種され、健康に影響を及ぼす可能性に懸念を示した。あるサラリーパーソンの男性は、今年はワクチンの問題が続いているので、しばらく子供の予防接種を見合わせると語った。

 今月15日に始まった公費による接種では、用意された601万本(国光生技製362万本、サノフィ製239万本)のうち、既に215万本の接種が済んでいる。このうち3歳以上の子供や成人向けが205万本。3歳未満向けは10万本で、このうち国光生技製のワクチンが2万5,000本を占めた。

【表】

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