ニュース
社会
作成日:2008年6月10日_記事番号:T00008010
19歳新人の曽選手、LPGA優勝の快挙
米メリーランド州のハーバードグラスで5~8日に開催された全米女子プロゴルフ選手権(LPGA)で、台湾の新人、曽雅妮選手が初優勝を飾った。台湾人選手がゴルフのメジャー大会を制覇するのは男女を通じて初めて。
曽選手は最終日の8日、トップから4打差の5位でスタート。メジャー3連勝を狙うオチョア選手(メキシコ)ら強豪がひしめく中、5バーディー、1ボギーの4アンダーで回り、通算12アンダーのスコア276で、マリア・ヨース選手(スウェーデン)と首位に並んだ。曽選手は4ホール目にバーディーを決めてプレーオフを制し、19歳の若さで米ツアー初勝利の快挙を達成。賞金30万米ドルを獲得した。
ツアー新人のメジャー制覇は、98年の朴世莉(パク・セリ)選手(韓国)以来2人目。19歳4カ月での優勝は、07年にクラフト・ナビスコ選手権で優勝したモーガン・ブレッセル選手(米)の18歳10カ月に次ぐ、メジャー史上2番目の年少記録だ。
5歳からゴルフを始めた曽選手は、小学生時代は毎日2時間練習。中学生時代にはスランプに陥って、ゴルフをやめようとしたこともあったが、負けず嫌いの性格で学業を両立させたという。コーチの高柏松氏は「彼女はギャラリーが多いほど冷静になり、よい成績を出そうとする度胸がある」と高く評価している。
曽選手は優勝後、「メジャー優勝なんて、信じられない」と興奮。「私はラッキーだった」と満面に笑みを浮かべた。
曽選手が今年獲得した賞金は計83万5,000米ドルに上り、賞金ランキング上位5位に入る見通しだ。今年の新人王に輝く可能性も高い。曽選手の活躍で、台湾にゴルフブームが巻き起こるかもしれない。