ニュース 社会 作成日:2018年10月30日_記事番号:T00080110
新竹に住むある女性が、亡き夫が密輸で稼いだとみられる2,173万台湾元(約7,900万円)が、警察に発覚して没収されるのを恐れて金庫に入れ、自宅とは別に部屋を借りて保管していたところ、部屋への金庫搬入を目撃していた隣人らによって金庫を破られ、全て奪い取られてしまった。
新竹市南寮地区に住む40代の女性は、若いころに夫と2人で船会社を創業。努力の末に多くの漁船を抱え、地元では知られた存在になるまで経営を拡大した。夫は数年前に病気で死去、銀行に2,173万元の預貯金を残した。妻は、夫がかつて密輸に関わっていたことが発覚すれば、この金も警察に没収されると心配し、全額を引き出した上で、自宅とは別に月数千元の賃料で借りたワンルームで金庫に入れて保管することにした。
警備員が現金と金庫をワンルームに搬入する際、隣に住む男がこれを目撃。男はその後、女性はめったに部屋を訪れず、ふだんは無人で金庫だけが放置されていると確信し、仲間8人と金庫の金を盗み取ることを考えた。
犯行グループは、室内に侵入した後、重過ぎるため金庫ごと盗み出すのは不可能と判断し、中身だけ盗み出すことに。今年6月8日にまず、金庫を破壊するための道具を部屋に運び込み、12日に作業を実施。金庫の壁に正方形の穴を空けて現金を取り出すことに成功した。
その1カ月半後の7月下旬、女性が部屋を訪れ、金が盗まれていることに気付き、直ちに警察に通報した。警察は監視カメラの映像などから犯人グループのうち7人を相次いで逮捕した。犯人らによると、盗んだ金は数百万元ずつ山分けしたとのことで、大部分が行方不明のままとなっている。「悪銭」は結局、手元にとどまることはなかったということか。
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