財政部統計処が9日発表した5月の輸出額は、前年同月比20.5%増の236億米ドル、輸入額は17.6%増の213億8,000万米ドル、貿易黒字額は22億1,000万米ドルだった。輸出額、輸入額ともに昨年9月から成長が続いており、輸出額は単月として過去2番目、輸入額は3番目に高い数値だった。また、貿易黒字は27カ月連続となった。
1~5月の輸出額は前年同期比17.4%増の1,101億9,000万米ドルで、輸入額は22.4%増の1,036億7,000米ドルだった。貿易黒字額は前年同期比で29%減少の65億2,000万米ドルだった。輸出先別では、アジア向けの成長率が最も高く、前年比21.2%の成長だった。インド向けが45.5%増となったほか、▽中国と香港、20.9%増▽東南アジア諸国連合(ASEAN)、26.6%増──と高い成長率を記録した。
なお財政部は9日、今年通年の輸出額、輸入額は共に2けた成長を記録するものの、貿易黒字額は前年比で2割減少するという予測を示した。1~5月の輸入額の伸び率は、原油価格や穀物などの原料価格の高騰で、輸出額の伸び率を上回っている。
行政院主計処の予測によると、通年の輸出額は前年比12.3%増の2,770億米ドル、輸入額は16.3%増の2,550億米ドル、貿易黒字額は19.7%減の220億米ドルとなる見通しだ。