ニュース 運輸 作成日:2018年11月1日_記事番号:T00080153
18人が死亡した台湾鉄路(台鉄)のプユマ(普悠瑪)号脱線事故の原因について、交通部の王国材政務次長(次官)は31日、制度全体の構造的問題であり、運転士のみの問題でないと述べ、事故原因を速度超過をした運転士の過失としていた交通部の当初見解を改めた。1日付中国時報などが報じた。
王政務次長は、運転士の速度超過も事故原因の一つだが、故障の対応に時間を取られたことを受け、見直しを進めると表明した。
台鉄は30日からプユマ号とタロコ(太魯閣)号を運転士2人による運行体制にした。立法委員からは、人手不足の下、職員の負担が大きいとの指摘が出たが、王政務次長は、過去3年間に定年退職した55~59歳の元運転士80人に副運転士としての復職を打診していると述べた。
プユマ脱線事故では、尤振仲運転士(業務上過失致死で逮捕、保釈中)が過去1カ月間に内勤で2回の超過勤務を行っており、慢性的な過労に悩まされていた可能性が浮上している。
労働部は31日、今年1~9月に台鉄で実施した労働検査で労働基準法(労基法)違反の件数割合は30%に上り、うち超過勤務が最多だったと明らかにした。
許銘春労働部長は同日、年内に台鉄のシフトの見直しを進める他、台鉄への労働検査を強化すると表明した。
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