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馬前総統が三中事件公判出廷、民進党の台北市長候補攻撃


ニュース 政治 作成日:2018年11月1日_記事番号:T00080158

馬前総統が三中事件公判出廷、民進党の台北市長候補攻撃

 馬英九前総統は31日、国民党の資産が不当な安値で売却されたとされる「三中事件」の初公判に出廷し、台北市長選挙に民進党から出馬している姚文智候補が行政院新聞局長を務めていた当時、国民党傘下の華夏投資の株式を取得しようとしたメディア大手、中国時報集団を「文書でどう喝した」などと主張した。1日付蘋果日報が報じた。

 これに対し、姚候補は文書を「善意に基づき送った」とした上で、「馬前総統はひそかに物事の真相をすり替え、党資産を安値で売却したもので、どの面下げて批判するのか。こんな愚か者は全市民に唾棄されるべきだ」などと強く反発した。

 三中事件は、国民党傘下の投資会社がラジオ局の中国広播(中広、BCC)、テレビ局の中国電視(中視、CTV)、映画会社の中影(セントラル・モーション・ピクチャー)の3社の株式や旧党本部ビルを不当な安値で売却したとされる事件。

 馬前総統は「検察官は曲解している」などとして、無罪を主張した上で、姚候補が新聞局長の名義で中時集団に文書を送り、「もし華夏投資の株式を取得すれば、不当な党資産によって、既得権に損失が及ぶ」などと忠告したと指摘。その上で、「いかなる法的根拠で、姚候補が2005年に国民党傘下の投資会社、中央投資(中投)が保有する華夏投資の株式を『不当な党資産』と認定し、中時集団をどう喝したのか」と疑問を呈した。