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斉柏林監督のヘリ墜落死、操縦士は過労状態


ニュース 社会 作成日:2018年11月1日_記事番号:T00080160

斉柏林監督のヘリ墜落死、操縦士は過労状態

 環境問題をテーマとする空撮ドキュメンタリー映画『看見台湾』(2013年、邦題・天空からの招待状)の監督、斉柏林氏(当時52)が昨年6月に死亡したヘリコプター墜落事故について、飛航安全調査委員会(飛安会)は31日、航空事故調査報告書を発表し、操縦士が過労状態だったとの判断を示した。1日付中国時報が伝えた。

/date/2018/11/01/18qibolin_2.jpg飛安会の報告に対し斉監督の遺族は、さまざまな要素を組み合わせたことは明確な主因がないのと同じであり、受け入れがたいとコメントした(31日=中央社)

 報告書によると、ヘリコプターは事故の約32秒前に毎分1,600フィート(約488メートル)の速度で急降下し、高度不足から再上昇できずに墜落したとみられることが分かった。

 また、ヘリコプターの張志光操縦士は24時間以内の飛行時間が7時間35分に達していた。所属会社の乗務規定では、6時間を超える飛行が禁止されており、過労状態だった可能性がある。

 張操縦士の血液からは抗ヒスタミン薬が通常よりも高い濃度で検出された。医薬品服用による残留とみられる。抗ヒスタミン薬は眠気や筋肉疲労を伴うとされるが、操縦士の周辺判断への影響があったかどうかは直接的証拠はないとした。