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台湾の銀行、4年連続で「D」評価


ニュース 金融 作成日:2008年6月10日_記事番号:T00008018

台湾の銀行、4年連続で「D」評価


 大手格付け機関、フィッチ・レーティングスが9日発表した世界の国・地域の銀行業界の格付け評価で、台湾はA~Eの5段階で下から2番目に低い「D」評価となった。D評価は4年半にわたって続いている。10日付工商時報が報じた。
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 フィッチは台湾銀行業界に対する低評価の理由として、「過去5年来、アジア主要国の中で利益が最も低い」ことを挙げた。その要因として、銀行の数が依然多すぎるための過当競争、カード債務問題、不良債権の損失計上などが指摘された。なお、「今年下半期に評価が向上する可能性もある」と、期待を持たせるコメントも付けられた。

 台湾の銀行業界の2007年の自己資本利益率(ROE)は3~4%で、今年は6~7%に上昇する可能性もあるものの、国際水準とされる10%を依然下回っている。

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 個別の銀行では、中国信託商業銀行(CTB)が最も高い「B」評価を受けた。次いで、「B/C」評価の銀行には、▽国泰世華商業銀行▽台北富邦銀行▽兆豊銀行▽上海商業儲蓄銀行▽永豊銀行──が挙げられた。また、▽台湾中小企業銀行▽聯邦銀行▽万泰商業銀行──の3行は最低評価の「D/E」だった。