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記事番号:T00080189
2018年11月5日15:50

 液晶パネル最大手、友達光電(AUO)は、台北松山空港に55インチ12面のマルチデジタルサイネージ(電子看板)2台を納入するなど、PID(パブリック・インフォメーション・ディスプレイ)に注力しており、今年のPID出荷は50%成長が見込まれる。スマートシティー推進や2020年の東京五輪で、AUOは8Kと並びPID商機も期待できそうだ。5日付工商時報が報じた。

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 AUOは早くからPID市場に参入し、シェアは60%以上を占める。今年第1四半期には、デジタルサイネージ用コンテンツマネジメントシステム(CMS)の米ComQi(コムキー)を買収した。

 今年6月に台北松山空港に納入した55インチ12面のデジタルサイネージは、額縁1.8ミリメートルと極めて狭いベゼル幅(狭額縁)、高解像度、低反射を実現した。今年はこの他、駅コンコース、プラットホーム、列車内など長時間表示対応や、屋外・半屋外向け、細長いバータイプ、両面タイプなどで、スマートシティー商機を狙う。

 日本では20年の東京五輪に向け、空港や駅、商業施設の大型デジタルサイネージ設置が進んでいる他、飲料の自動販売機で多言語対応ディスプレイが増えている。

 こうした中、PIDは応用先が▽交通▽商用▽教育▽会議▽スマート小売り▽スマートシティー──など拡大しており、近年2桁成長が続いている。

 工業技術研究院(工研院)産業経済趨勢研究センター(IEK)の予測によると、20年に世界のデジタルサイネージ出荷台数は1,000万台以上へと、15年の約400万台から倍増し、年平均成長率(CAGR)は20.59%に上る見通しだ。

イノラックス、100インチ製品

 パネル大手、群創光電(イノラックス)は今年8月、100インチの16K8Kスーパーウルトラハイビジョン(SUHD)ディスプレイモジュールを発表した。マルチデジタルサイネージのように複数のディスプレイを用いなくとも、大画面を実現できるため、大型デジタル広告など幅広い用途が期待できる。

 イノラックスは、▽高輝度の大型デジタル広告▽インタラクティブ電子黒板▽バータイプなどの特殊サイズ▽複数並べ大画面化するマルチデジタルサイネージ──などを供給している。

8Kパネル、出荷倍増へ

 日本では20年の東京五輪に向け、今年12月から新4K・8K衛星放送が始まる予定で、AUOとイノラックスは8Kパネル出荷が倍増する見通しだ。

 AUOは今年第3四半期に、85インチのベゼルレス8K4Kアドバンスト液晶パネル(ALCD)の量産を開始した。来年には75インチ、65インチも投入する。

 イノラックスは、65インチ8K「Mega-Zone」ディスプレイモジュールを開発した。法人用や家庭用の最終製品の価格を有機EL(OLED)パネルを搭載するより安く押さえられるため、成長が見込める。

 市場調査会社IHSマークイットの予測によると、8Kテレビの世界出荷台数は今年2万台に届かないが、19年は43万台に急増し、20年には200万台まで増える見込みだ。

【表】

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