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ダイオキシン検出の上海ガニ、9.3トンが市場に流入


ニュース 農林水産 作成日:2018年11月5日_記事番号:T00080210

ダイオキシン検出の上海ガニ、9.3トンが市場に流入

 衛生福利部(衛福部)食品薬物管理署(TFDA)は10月24日、中国から輸入された上海ガニ(チュウゴクモクズガニ)約15トンから基準値を超えるダイオキシンが検出され、輸入業者の不正行為により一部が市場に流入したと発表したが、その後の調べにより、市場に出た問題のカニは計9.3トンに上ることが発覚。輸入業者に対し、計1億1,000万台湾元(約4億円)余りの罰金が科せられた。4日付聯合報が報じた。

/date/2018/11/05/14crab_2.jpg約諮国際貿易が輸入した上海ガニは、苗栗県の養殖池に放されており、水を抜いて詳しく調査中だ(5日=中央社)

 これまでの報道によると、先月14日に喬艾舶国際企業が中国から輸入した上海ガニ8,600キログラムから基準値の6.5~7倍、また侑豊企業が輸入した6,300キロからは基準値の2.4倍に当たるダイオキシンが検出された。そして両社は検査結果が出る前に上海ガニの販売を開始しており、一部がホテルのレストランなどに出荷されていたことが発覚した。

 その後、上記2社に「約諮国際貿易」を加えた3社が今月1日までに中国から輸入した上海ガニのうち40トン余りから基準値を超えるダイオキシンが検出された。しかし検査結果が出るまで保管すべき冷蔵倉庫から大量の上海ガニが別の場所に移されており、詳しい調査の結果、別の業者を経由して基隆市などに出荷されていたことが明らかとなった。