ニュース 自動車・二輪車 作成日:2018年11月7日_記事番号:T00080239
バイク大手、三陽工業(SYM)の呉清源董事長は6日、台湾中油(CPC)の充電と交換双方に対応するバッテリー規格の電動バイクを開発すると表明した。CPCは来年6月のバッテリー発売を目指している。電動バイク市場は、最大手の睿能創意(Gogoro台湾)、独自ソリューション「Ionex(アイオネックス)」の光陽工業(KYMCO、キムコ)、SYM・CPC陣営によるバッテリーシステムの戦いになる。7日付工商時報などが報じた。
電動バイク「EE1」と呉董事長。CPCとの提携で、電動バイク市場シェア拡大を加速する(6日=中央社)
呉董事長は同日開幕したミラノ国際モーターサイクルショー(EICMA)で、CPCとの提携を明らかにした。呉董事長は、▽バッテリー充電・交換の利便性▽研究開発(R&D)の自主性▽経営の持続可能性▽海外展開の可能性──を考慮し、CPCを選択したと説明した。
呉董事長は、CPCのバッテリーステーションを使用できれば、数百億台湾元(1元=約3.7円)に上る建設費が浮くとメリットを説明した。CPCは台湾にガソリンスタンド(GS)2,000カ所を擁し、市場シェア80%以上。CPCが手薄な地域では、SYMのディーラーにバッテリーステーションを設置することも検討する。
SYMは同日、電動バイクの▽「e-Mio」、排気量50cc相当▽「EF1」、125cc相当▽「EE1」、300cc相当──、および折りたたみ式電動アシスト自転車「ED1」を発表した。
観測によれば、SYMは来年より、CPCが開発したリチウムイオンバッテリーを「ED1」に採用し、続いて低出力の小型電動バイクにも拡大するとみられている。CPCは、より出力の高いニッケル-コバルト-マンガンの三元系(NCM)バッテリーの開発も行うようだ。
CPCは今年5月、電動バイク用バッテリー共同開発と製造に向け、TDK、碩城科技(ETERNALERGY)と合弁会社設立の覚書(MOU)を結んでいる。
CMCも採用
CPCのバッテリーシステムは、中華汽車工業(チャイナ・モーター、CMC)も来年より電動バイクブランド「emoving」に採用する予定だ。
一方、Gogoroのバッテリー交換システムは、▽ヤマハ発動機▽「PGO」ブランドの摩特動力工業(MPI)▽宏佳騰動力科技(AEONモーター)──が採用を発表しており、来年より電動バイクを発売する計画だ。
キムコは、今年3月に充電メーンの独自ソリューション、Ionexを発表し、初めてIonexを採用したNew Many 110 EVを8月より販売している。10月には、インドの新興電動バイクメーカー、22モータースへのIonex提供を発表した。
【表】
台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。
ワイズコンサルティンググループ
威志企管顧問股份有限公司
Y's consulting.co.,ltd
中華民国台北市中正区襄陽路9号8F
TEL:+886-2-2381-9711
FAX:+886-2-2381-9722