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COF基板の供給不足、来年さらに深刻化も


ニュース 電子 作成日:2018年11月7日_記事番号:T00080240

COF基板の供給不足、来年さらに深刻化も

 液晶パネルドライバICに採用されるCOF(チップ・オン・フィルム)実装用基板を生産する易華電子(JMCエレクトロニクス)の黄梅雪副総経理は6日、COF基板の供給不足は来年さらに深刻化するとの見通しを示した。7日付自由時報が報じた。

 黄副総経理は、同社の受注は来年3月まで満杯だと説明。今年は下半期からCOF基板の需要が高まったが、今後はノートパソコン、車載用、8KテレビなどにもCOF基板が採用される見通しで、来年いっぱい需要が拡大すると予想した。ただ、過去の赤字の経験から、業界各社は大幅な生産拡大に踏み切れないと指摘した。

 ほぼ全画面ディスプレイ(狭額縁設計のインフィニティディスプレイ)搭載のスマートフォンが増え、タッチコントローラICとドライバICを統合した「TDDI」の需要が高まった結果、COF基板の供給不足が続いている。易華電と頎邦科技(チップボンド・テクノロジー)はそれぞれ大口顧客である中国の華為技術(ファーウェイ・テクノロジーズ)と米アップル向けに生産能力の大半を充てている。

 台湾のドライバICメーカーは、オファー価格を引き上げてもCOF基板の生産能力を確保できないと明らかにした。