ニュース 社会 作成日:2018年11月7日_記事番号:T00080263
台湾では近年、「親子餐庁」と呼ばれる遊戯施設付きレストランが増えており、子供連れでもゆっくり食事ができることから人気を呼んでいる。しかし、行政院消費者保護処(消保処)が、こうしたレストラン17店を対象に抜き打ち検査を実施したところ、合格はわずか1店にとどまり、安全面、衛生面でずさんな管理が横行している現状が浮かび上がった。
消保処は8~9月、桃園市、台中市、台南市、高雄市、宜蘭県の「親子餐庁」17店を対象に、厨房(ちゅうぼう)と衛生、建築、消防に関する検査を実施した。その結果、「厨房の衛生」については17店中13店、「遊戯施設の衛生・安全」も13店、「建築物の安全管理」で10店、「消防に関する安全管理」で10店で規定違反が指摘された。
なお、まったく違反が見つからなかったのは、宜蘭県羅東鎮の「波莉喬治(ポリー&ジョージ)親子空間」の1店のみだった。
その一方、衛生、安全、消防の全ての要素で不合格となった店は▽夢幻baby親子餐庁(宜蘭県羅東鎮)▽玩的瘋(ワンダフル)親子厨房(宜蘭市)▽蘭陽渓口親子餐庁(宜蘭県五結郷)▽童楽島親子餐庁(キッズ・ファンランド、台南市東区)▽童言童語親子餐庁(台南市塩水区)▽噗噗恰恰休閒親子咖啡館(桃園市中壢区)▽Zooie魔法城堡(桃園市桃園区)──の7店に上った。
また「Zooie魔法城堡」では15品目20件、台中市西区の「小楽園Oden Good和洋餐食」では13品目21件の期限切れ食品が発見され、その場で廃棄処分を命じられた上、6万台湾元(約22万円)の罰金処分を科せられた。
このほか台北市に2店舗、台中市と香港に1店舗ずつを展開する人気店「大樹先生的家(ミスター・ツリー)」の台中店も、食品2件および常備医薬品で期限切れ、消火器の規定違反など複数の問題点が指摘された。
子供も楽しめる便利なレストランだが、利用する場合は、衛生面、安全面に注意した方がよさそうだ。
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