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記事番号:T00080268
2018年11月8日15:57

 工作機械の展示会、台湾国際工具機展(台湾国際マシンツールショー、TMTS)が7日台中国際展覧館で開幕し、頼清徳行政院長は、出展規模が過去最高で、100億台湾元(約370億円)近い受注をもたらすと期待感を示した。ただ、米中貿易戦争で中国メーカーが設備投資に慎重になる中、工作機械大手、台中精機廠(ビクター台中・マシナリー・ワークス)や部品大手、上銀科技(ハイウィン・テクノロジーズ)のトップは、第4四半期から来年第1四半期にかけての新規受注に慎重な見方を示した。8日付工商時報などが報じた。

/date/2018/11/08/00top_2.jpg頼行政院長は、米中貿易戦争など環境の変化に対し、台湾メーカーは少量、カスタマイズで柔軟に対応できるし、政府も支援すると述べた(7日=中央社)

 TMTSは2年ごとの開催で、今年は過去最多の720社がブース4,300小間を出展した。11日までの期間中、バイヤー8万5,000人が来場する見通しだ。

 主催の台湾区工具機・零組件工業同業公会(TMBA)の厳瑞雄理事長は、期間中の受注は2億8,000万米ドル以上と予測した。

スマート製造に狙い

 台中精機の黄明和董事長は、8~9月から新規受注が鈍り始め、第4四半期は受注も出荷も従来予想以下と語った。台湾と中国市場が下向いているが、欧米市場はましで、10月出荷は前年並みだったと話した。

 台中精機はTMTSで、さまざまな機能のロボットアームを搭載した自動化生産ライン8本や、日本のファナックと共同開発した協働ロボットを展示している。台湾の労働力不足、米中貿易戦争による製造業の台湾回帰を受け、スマート製造商機を狙う。黄董事長は、出展により、商機10億元以上を見込んでいると述べた。

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 ハイウィンの卓永財董事長は、シカゴ、日本の工作機械展示会が終わったところで、米国と日本の工作機械産業は伸びているが、欧州は横ばい、中国は下向きと指摘した。米中貿易戦争による工作機械産業への影響は免れられないが、TMTSでの受注は楽観視していると述べた。

 ハイウィンはTMTSで、同社のスマートボールねじを搭載した、傘下の大銀微系統(ハイウィン・マイクロシステム)のトルクモーターを展示している。傘下の陸聯精密(ルーレン精密)は、車載、鉄道車両、風力発電機向けの傘歯車用歯切り盤を展示している。

 卓董事長は、スマートボールねじ搭載のトルクモーター、スマートリニアガイドなどは、来年第1四半期末に量産し、欧州に出荷すると述べた。工作機械や産業機械で幅広く使えると説明した。

10月輸出、成長回復

 台湾機械工業同業公会(TAMI)が7日発表した統計によると、10月の機械設備輸出額は22億8,000万米ドルで前年同月比2.7%増と、9月の前年同月比1.3%減からプラス成長を取り戻した。

 TAMIの王正青秘書長は、中国向けが7月から4カ月連続で減少していると指摘した。今年通年の機械設備輸出額見通しは270億~280億米ドルへと下方修正した。伸び幅は10%に届かない見込みだ。

【図】

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