ニュース 社会 作成日:2018年11月9日_記事番号:T00080319
世の中にはよく食べるのに太らない、いわゆる「やせの大食い」タイプの人間が存在する。台湾で発表された最新の研究結果によると、台湾人の半数は遺伝子の変異により、太りにくいことが明らかとなった。
研究を主導した台湾流行病学学会(TEA)の理事長を務める中央研究院(中研院)の沈志陽教授によると、遺伝子データベース「台湾人体生物資料庫(台湾バイオバンク)」から約1万件の遺伝子と生活習慣のデータを分析した結果、「DOK5」遺伝子に変異がみられるグループの肥満率が顕著に低かった。
「DOK5」遺伝子はインスリンシグナルの伝達に関係し、これに変異が生じた場合、インスリンへの感度が低下し、細胞が血液中の糖分を吸収する能力が抑制される。これにより、本来脂肪へと変わるはずの糖分がエネルギー源となるグリコーゲンに変換されやすくなる。
研究によると、「DOK5」遺伝子に変異を持つ人は、体重管理を特に行わなかったり、夜食を食べる習慣があったりしても、肥満度の指標となる体格指数(BMI)が高過ぎる人の割合が一般に比べ41%も低かった。この遺伝子に変異を持つ人は、台湾人全体の約半数を占めるとみられる。
検査をすれば自分が太りにくい遺伝子を持つかどうかを知ることができる。沈教授は、遺伝子変異のない人に対し、外食や夜食を控え、運動を習慣付ければ肥満リスクを15%下げることができると説明。また、太りにくい遺伝子を持つからといって、無節操な食習慣を続けていれば、肥満になる可能性があると強調した。
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