ニュース 政治 作成日:2018年11月12日_記事番号:T00080340
蘋果日報が11月7~8日に実施した新北市長選挙の世論調査によると、国民党の侯友宜候補(61)の支持率は36.4%で、民進党の蘇貞昌候補(71)の30.7%を5.7ポイント上回った。ただ、前回の9月調査時と比べると、侯候補は3.8ポイント下落、蘇候補は1.3ポイント上昇し、両者の差が縮まっている。同紙が11日報じた。
中山大学政治学研究所の廖達琪教授は、今回の国民党の直轄市長候補者の中で、侯候補は最も当選が有望視されていたが、高雄市で韓国瑜候補が「韓流」と呼ばれる旋風を巻き起こしていることで、注目度が下がったことが要因と分析した。
また、台湾師範大学政治学研究所の范世平教授は、蔡英文政権が台湾電力(台電、TPC)の深澳石炭火力発電所(新北市瑞芳区)の建設計画中止を決めた影響で、中止を訴えていた侯候補のアピール力が減退したと指摘した。
一方、蘇候補について廖教授は、話題作りに努力してはいるものの、蔡政権の不人気の影響で、約3割の支持層を維持するにとどまっているとの見方を示した。
32%が「保留」
年齢別では、侯候補が20代で36.5%、30代で38.9%、40代で41.9%の支持を集めるなど、若い世代での支持が高い。一方、かつて前身の台北県長を務めた蘇候補は、50代で36.7%、60代以上で39.4%の支持を集めている。
支持政党別では、国民党系(泛藍)支持層の78.9%が侯候補、9%が蘇候補を支持した。民進党系(泛緑)支持層では、79.6%が蘇候補、8.1%が侯候補を支持した。無党派層では30.2%が蘇候補、27.8%が侯候補を支持した。
今回の世論調査の結果は、侯候補(中)にとって、新北市はそれほど容易に勝てる選挙区でないことを知らしめた警鐘の意味がありそうだ(11日=中央社)
なお、調査では32.9%が投票態度を明らかににしておらず、今後の動向が注目される。
調査は、蘋果日報が世新大学民意調査研究中心に委託し、新北市に戸籍を有する有権者1,068人から有効回答を得た。
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