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遠伝と大同、WiMAXインフラを共同建設へ


ニュース 電子 作成日:2008年6月10日_記事番号:T00008036

遠伝と大同、WiMAXインフラを共同建設へ

 
 10日付工商時報によると、南部地区で次世代高速無線通信技術WiMAX(ワイマックス)の事業展開を予定している遠伝電信(ファーイーストーン・テレコミュニケーションズ)と大同電信が、共同で基地局などインフラ設備を構築する見通しとなった。遠伝は台中から台南、大同は台南から高雄までの地区を担当し、これにより基地局建設の投資コストは100億台湾元(約350億円)から50億元へと半分に縮小するという。

 両社の提携にについて紀竹律遠伝電信集団技術長は、「まだ契約には至っていないが、暗黙の了解はできている」とコメントした。提携が正式に決定した場合、大衆電信(FITEL)や全球一動(グローバル・モバイル)など他の4業者も共同建設の可否を探るとみられ、実現した場合、サービス開始前に200億~300億元規模が期待されていた設備の調達商機がしぼむ懸念があると工商時報は分析している。

 なお、今月上旬に台北市で開催された「2008WiMAXエキスポ台北」で、外資企業として遠伝への出資比率の最も高いNTTドコモの幹部が、大同の展示ブースで林蔚山董事長と「偶然」出会うという光景がみられた。業界では、遠伝と大同の相互出資など資本提携の強化が行われるのではないかという観測も出た。