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台塑化のQ4利益、大幅下振れの懸念


ニュース 石油・化学 作成日:2018年11月15日_記事番号:T00080409

台塑化のQ4利益、大幅下振れの懸念

 台塑集団(台湾プラスチックグループ)傘下で石油精製を手掛ける台塑石化(フォルモサ・ペトロケミカル、台塑化)は14日、原油価格が予想を上回るペースで下落しているため、第4四半期の利益が大きく下振れする可能性があると明らかにした。15日付経済日報が報じた。

 ブレント原油価格は10月初旬の1バレル86.29米ドルから20%以上下落している。

 台塑化の管理職者は、原油価格の下落を受けて製品販売価格を引き下げており、在庫やコストを販売価格に反映できないため、当面は利ざやが縮小すると説明した。

 台塑化は1~9月の純利益が642億台湾元(約2,360億円)と前年同期比12.6%増加した。証券会社は、今年通年の純利益は過去最高を更新すると予想していた。

 一方、同じく台プラ傘下で川中~下の石化製品を手掛ける▽台湾塑膠工業(フォルモサ・プラスチックス、台塑)▽南亜塑膠工業(南亜プラスチックス、南亜プラ)▽台湾化学繊維(フォルモサ・ケミカルズ&ファイバー、台化)──は、原油価格よりも米中貿易戦争の動向を注視している。米中貿易戦争によって顧客の需要が縮小しているためだ。