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ラーガンの中国売上高構成比59%、アップル超え


ニュース 電子 作成日:2018年11月16日_記事番号:T00080426

ラーガンの中国売上高構成比59%、アップル超え

 スマートフォン用カメラレンズ最大手、大立光電(ラーガン・プレシジョン)は、第1~3四半期売上高のうち中国の顧客が59%を占めた。華為技術(ファーウェイ・テクノロジーズ)など中国スマホブランドの急成長が貢献した。アップルのiPhone新機種の販売不振の打撃を緩和できそうだ。16日付経済日報が報じた。

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 ラーガンは第2四半期売上高で、▽ファーウェイ▽OPPO広東移動通信▽維沃移動通信(vivo)──などの新機種発売が貢献し、中国顧客の割合が67%に達した。iPhone新機種向け出荷が7月に始まったため、第3四半期売上高の中国顧客の割合は56%だった。

 ラーガンは、財務諸表に記載した顧客とは川下のモジュールメーカーを指しており、最終製品メーカーではないため、参考にすぎないと説明した。ラーガンは、顧客の国・地域別売上高構成比を、本年度決算より適用された国際財務報告基準(IFRS)第15号「顧客との契約から生じる収益」に基づき公表している。

 しかし、ラーガンの市場別売上高構成比は、おおむね携帯電話市場を反映しているとみられる。市場関係者によると、アップルはLGエレクトロニクスやシャープ傘下のモジュールメーカー、サムスン電子は自社傘下のモジュールメーカーから調達しているが、その他ブランドは▽舜宇光学科技(サニー・オプティカル・テクノロジー)▽欧菲科技(Oフィルムテック)▽丘鈦科技(Qテクノロジー)──など中国のモジュールメーカーを利用しているためだ。

顧客が多様化

 ラーガンは、ファーウェイの新作発表会に昨年より3回、林恩舟董事長が登壇するなど、中国市場を重視する姿勢を見せている。また、林恩平執行長が先月、既に韓国系スマホメーカーに出荷していると発言しており、市場ではサムスンにも出荷していると受け止められている。

 市場調査会社、IDCの統計によると、ファーウェイの第3四半期スマホ世界出荷台数は5,200万台と前年同期比32.9%増加し、アップルを抜き2位に躍り出た。小米集団(シャオミ)は3,430万台で21.2%増、4位だった。

 一方、アップルは4,690万台で0.5%増にとどまり、3位に後退した。首位はサムスンの7,220万台で、13.4%減だった。

【図】