ニュース 農林水産 作成日:2018年11月16日_記事番号:T00080445
基準値を上回るダイオキシンが検出された中国産上海ガニ9.3トンが市場に流出した事件で、業者が既に押収された上海ガニ16トンを新北市貢寮区の倉庫から盗み出して販売した疑いがあることが基隆地方検察署、衛生福利部(衛福部)食品薬物管理署(TFDA、食薬署)、新北市政府衛生局の調べで分かった。レストランやホテルに出荷された可能性がある。16日付中国時報などが報じた。
事件を発表する新北市政府。押収品を盗んで販売していたことが事実であれば、極めて悪質な事件だ(15日=中央社)
ダイオキシン上海ガニ事件で、食薬署の当初押収量は約31トンに上る。しかしその後のチェックで、輸入業者の喬艾舶国際企業と約諮国際貿易から押収した9.3トンが無くなっていることが分かり、さらに調べを進めた結果、16.9トンが別の死んだカニや冷凍ガニとすり替えられており、箱やカニの縛り方も当初の通関報告とは異なっていたことが分かった。業者が当局の捜査をごまかした上で、汚染ガニをさらに販売して利益を上げるために倉庫から盗んだ疑いが浮上している。
食薬署は、実際に盗まれた量を詳しく算出した上で、販売額の20倍の罰金を科す方針だ。ダイオキシンに汚染された上海ガニの販売そのものは、7年以下の懲役と8,000万台湾元(約2億9,000万円)以下の罰金に処される。
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