ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

台湾海峡有事で米軍敗北も、米国防戦略委が報告


ニュース 政治 作成日:2018年11月16日_記事番号:T00080447

台湾海峡有事で米軍敗北も、米国防戦略委が報告

 米防衛戦略委員会(NDSC)はこのほど、中国とロシアの軍備増強が進む中、米国が中国と台湾海峡で、ロシアとバルト海でそれぞれ戦争になった場合、米軍には「受け入れ難い」死傷者や損失が出て、敗北する可能性があるとの報告書を米議会に提出した。16日付蘋果日報が伝えた。

 報告は「米国は中ロとの競争に直面しており、軍事力を速やかに再編しなければ、優位性がさらにそがれ、国家の安全を危うくしかねない」とした上で、「中国またはロシアとの戦争で、米国が勝利することは難しく、敗北する可能性もある。特に米軍が同時に2つ以上の戦場に進出すれば、敗北のリスクは特に高まる」とした。

 特に台湾有事のシナリオについては、2024年に中国が台湾独立を阻止するために台湾を奇襲した場合、まず空襲やミサイルで台湾海軍を無力化した上で上陸作戦を展開すると予想。米国は介入を迫られるが、介入によって多くの死傷者と資産損失を出し、米国が受け入れ可能な範囲を超えるとした。ただ、介入しなかった場合、台湾が中国の「魔の手」に落ち、米国の域内における威信と地位が低下するとした。