台北市長選に民進党から出馬した姚文智候補は19日、立法委員を辞職すると表明した。姚候補は選挙戦で当選圏外とされながら、不退転の覚悟を示すことで、民進党支持者の結集を呼び掛けた格好だが、情勢は混迷の度を深めている。19日付聯合報が伝えた。
不退転の決意を示した姚候補について、柯候補は「私は自分がやれることをやるだけ」と淡々と話した（19日＝中央社）
姚候補の選挙集会で、「陳水扁氏以降で最も良い市長になる」と誓い、支持者は「棄柯保姚（柯文哲候補を捨て、姚候補を支持しよう）」とスローガンを叫んだ。
台北市長選は現職の柯文哲候補と国民党の丁守中候補が接戦を展開しており、民進党寄りの支持者が国民党候補の当選を防ぐため、姚候補ではなく、柯候補に投票する「棄姚保柯」の流れが起きるのではないかと予想されてきた。
姚候補がこのタイミングで立法委員辞職を表明したことで、「棄姚保柯」の流れに巻き戻しが起きれば、柯候補にとって痛手となりかねない。
