ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

張忠謀氏、APECで米台FTA提案


ニュース 政治 作成日:2018年11月19日_記事番号:T00080470

張忠謀氏、APECで米台FTA提案

 パプアニューギニアで開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に台湾代表として参加した台湾積体電路製造(TSMC)の創業者、張忠謀(モリス・チャン)氏は17日、ペンス米副大統領と会談した。外電の報道によると、張氏は米台自由貿易協定(FTA)の推進を提案した。米台間では、過去6年で最高レベルの対話となった。18日付工商時報などが報じた。

/date/2018/11/19/17apec_2.jpg張氏は記者会見を開いて、APECでは十数カ国のリーダーと交流し、蔡総統から託された任務を完遂できたと成果を語った(18日=中央社)

 会談は約20分間で、ペンス米副大統領は「台湾側は環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)への参加意欲を強く表明し、米台FTAの推進構想に触れた。これらの提案は持ち帰って検討すると約束した」とメディアに説明した。国家安全会議(国安会)の蔡明彦副秘書長によると、ペンス米副大統領が先日の演説で台湾の民主制度を称賛したことに対し、張氏は蔡英文総統の代わりに感謝の意を伝えた。

 張氏は翌18日には安倍晋三首相と20分間会談。観光など幅広い分野で提携と交流を深めていくことで合意した。安倍首相は、台湾は自由、民主主義、人権、法の支配など普遍的価値を共有する重要なパートナーだと指摘。日本で自然災害が相次いで発生した際の台湾による支援に感謝を伝えた。また、中台関係については、当事者間の対話による平和的な解決に期待すると述べた。

 APEC首脳会議は18日閉幕した。通商政策をめぐる米中対立によって、首脳宣言の採択は見送った。