ニュース 政治 作成日:2018年11月19日_記事番号:T00080471
台湾を代表する映画賞「金馬奨」で受賞者が台湾独立を主張する発言を行ったことに反発し、中国の映画関係者がその後の行事をボイコットする騒動が起きた。19日付蘋果日報が伝えた。
中国の映画界関係者がそろって欠席したため、送別パーティーは空席が目立った(馮賢賢氏フェイスブックより)
第55回金馬奨の授賞式は17日夜に行われ、ヒマワリ学生運動を描いた『我們的青春、在台湾』が最優秀記録映画賞を受賞。同作品の傅榆監督は受賞あいさつで「私たちの国が真に独立した個体として認められることが、一人の台湾人としての最大の願いだ」と発言した。
関係者によると、中国の国家広播電視総局など関係当局は中国国内で金馬奨の中継を中止させ、出席していた中国の出演者や映画関係者にその後のイベントの欠席と取材拒否を命じたという。その後の送別パーティーには、審査委員長を務めた女優、鞏俐(コン・リー)以外の中国側関係者が一斉に欠席した。
一方、最優秀主演女優賞の授与を担当した中国の俳優、涂們は「再び『中国台湾』で金馬奨を受賞できることをうれしく思う。両岸(中台)は一家族だと感じた」と台上で発言し、先の傅榆監督の発言にくぎを刺したと受け止められた。
最優秀長編映画賞の授賞セレモニーは通常、大会委員長の李安(アン・リー)と審査委員長が共同で授与する慣例だったが、鞏俐はステージに上がらなかった。李安委員長は「芸術は芸術であり、政治によるいかなる干渉も望まない」とコメントした。
蔡英文総統は18日、南部での選挙遊説で涂們の発言に触れ、「『中国台湾』という呼称について、台湾人は尊重されていないと感じる。われわれは『中国台湾』という呼称を受け入れたことはなく、台湾は台湾であり、民主的で開かれた自由な社会だ」と強調した。
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