ニュース 電子 作成日:2018年11月20日_記事番号:T00080476
宏碁(エイサー)は19日、同社のカメラ内蔵のAIoT(人工知能、モノのインターネット)デバイス「aiSage」が、仏小売り大手、フナック(fnac)の拠点300カ所以上に2,500台以上導入されたと明らかにした。エッジコンピューティング技術を利用した映像の即時解析で、来客数、性別、客の好みなどの分析が可能だ。既に小売りの他、セキュリティー、高齢者ケア、建築などのソリューションにも採用されており、傘下の建碁(AOPEN)の販路を通じて世界展開を目指している。20日付経済日報などが報じた。
「aiSage」は、モニター上部に取り付けて使用する(エイサーリリースより)
エイサーの「aiSage」は、訊連科技(サイバーリンク)の顔認識システム「FaceMe」に対応しており、顔認証支払いやスマートロックへの応用も可能だ。アマゾン・ドット・コムのストリーミングサービス「アマゾン・キネシス・ビデオ・ストリーム」もサポートした。
「aiSage」は、エイサー傘下の安碁資訊(エイサー・サイバーセキュリティー、ACSI)などのソリューションや、緯創資通(ウィストロン)のスマートケアソリューションの他、加雲聯網(インテリジェント・クラウド・プラス)のスマートビルディングソリューション、漢神百貨(漢神デパートメントストア)のスマートリテールソリューションなどにも採用されている。
分散処理、速度とコストで有利
エイサー創業者で名誉董事長の施振栄(スタン・シー)氏は、AIoT時代が到来すれば、従来の集中型クラウドシステムでは増大する需要に対応できないと指摘。分散型のエッジコンピューティングなら、現場での即時処理が可能で、応用範囲が広く、コスト面でも有利だと説明した。
左から林銘祥AOPEN機器視覚事業処協理、施振栄氏、黄肇雄サイバーリンク董事長、施宣輝BYOCスマート製品事業総経理(エイサーリリースより)
エイサーの施宣輝BYOCスマート製品事業総経理は、2023年にエッジコンピューティング利用デバイスは12億台まで拡大すると予測し、商機に期待を寄せた。
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