ニュース 社会 作成日:2018年11月20日_記事番号:T00080499
環境保護意識の高まりを受け、世界各国・地域で飲食店におけるプラスチック製使い捨てストローの提供禁止が相次ぐ中、台湾で開発された、サトウキビ繊維を原料とする環境にやさしいストローが、カナダで注目を集めており、トロントのタピオカミルクティー店で導入が決定。さらに採用が拡大する見通しだ。
台湾先盟のサトウキビストロー。カナダでの現地生産も視野に入れている(台湾先盟フェイスブックより)
「サトウキビストロー」を開発したのは台北市に本社を置く台湾先盟(PFTA)という企業。同製品は10月に量産を開始したばかりで、このほどカナダのバンクーバーに向けて10万本が出荷された。
カナダにおけるサトウキビストローの普及推進役を担うのは台湾人移民で台湾先盟カナダ支社の責任者、許承勛さん(32)と、同じく台湾人移民で西部ブリティッシュコロンビア州で飲食業を営む陳韻及さん。2人はプラスチックストローの代替品としては、紙製のストローよりもサトウキビストローの方が理想的と考えている。
カナダでは来年6月、ブリティッシュコロンビア州の最大都市、バンクーバーで最初にプラスチックストローの提供禁止措置が導入される予定となっている。許さんによると、同州では既に小規模な卸売業者と商談が進んでいる他、ブリティッシュコロンビア大学(UBC)の学生組織が台湾製のサトウキビストローは紙製ストローに比べ、耐久性が高い上、100%自然分解されるとの情報を得て、キャンパス内店舗での採用に意欲を示しているという。
なお、カナダでは東部オンタリオ州の人口が全体の4分の1を占めており、ストロー需要も東部が西部を大きく上回るが、実際に許さんも「西部に比べ東海岸地域からの反響が大きい」と語り、「既に(オンタリオ州の州都)トロントで長期提携が可能なパートナーを見つけた」と明らかにした。
またトロントで6年前からタピオカミルクティー店「Formocha」を経営する李涵崴さんは、売れ行きが好調な際、リサイクルが難しく、自然分解されない大量のプラスチックストローをゴミとして生み出すことに心を痛めていたそうで、環境にやさしいとうたう代替製品を比較検討した結果、サトウキビストローの採用を決めた。
現時点でトロント、またはオンタリオ州でプラスチックストロー禁止の時期は決まっていないが、李さんは「時間の問題」と語っている。近い将来、カナダの飲食店では台湾製のサトウキビストローが当たり前の存在になるかもしれない。
台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。
ワイズコンサルティンググループ
威志企管顧問股份有限公司
Y's consulting.co.,ltd
中華民国台北市中正区襄陽路9号8F
TEL:+886-2-2381-9711
FAX:+886-2-2381-9722