駆動部品メーカー、全球伝動科技（ＴＢＩモーション・テクノロジー）は20日開催した業績説明会で、市場の拡大とリスクの分散のため、欧米に子会社を設立する計画を明らかにした。21日付経済日報が報じた。
全球伝動によると、今年第３四半期の市場別売上高構成比は▽中国、52%▽台湾、28%▽アジア、11%▽欧州、７%▽北米・中南米、１%──だったが、今後は欧米市場の開拓に注力し、中国の売上高構成比を50%以下に縮小する考えだ。第３四半期は台商（海外で事業展開する台湾系企業）がＵターン投資を行い、台湾に工場を設置したことで突発的な受注があったという。
米中貿易摩擦の影響について全球伝動は、市場で模様眺めムードが広がっており、今後、製品価格や粗利益率に影響が出る可能性があると指摘した。証券会社は、日本のＴＨＫは９月にリニアガイドを値下げしており、台湾メーカーの追随が見込まれると予測した。
