富邦金融控股は10日、香港子会社の富邦銀行（香港）が、中国福建省の廈門商業銀行（アモイ銀行）への出資契約を同行と正式に締結したと発表した。株式１億300株（持ち株比率19.99％）を取得する予定で、出資総額は２億3,000万人民元（約35億6,700万円）以上だ。出資の実施は中国銀行業監督管理委員会（銀管会）の認可取得後となるが、これに約２カ月かかるとみられている。11日付経済日報が報じた。
今回の出資が完了すれば、富邦銀行（香港）は、アモイ銀行に董事席11席のうちの３席と、総経理人事の指名権を獲得する。これを受け同行では、アモイ銀行の総経理に台北富邦銀行の高朝陽個人金融総経理を据える考えだ。
蔡明忠富邦金控副董事長兼富邦銀行（香港）董事長は、アモイに進出している台湾企業は2,300社、香港企業は3,000社に上り、これらの企業の商機が見込めると語った。
アモイ銀行の現在の資本金は２億5,800万人民元で、今年は増資によって２倍の５億1,600万人民元に引き上げる予定だ。
同行の営業拠点は32店で、アモイの商業銀行の中で５位にある。
