ニュース 政治 作成日:2018年11月23日_記事番号:T00080572
あす24日に投開票が行われる統一地方選挙では、台湾本島と離島の全22県市で首長の改選が行われる。与党民進党は現有13県市を維持できるか、野党国民党は現有6県市からどこまで伸ばせるかが焦点で、民進党が敗北をどの程度食い止められるかに注目が集まる。
韓候補は22日、高雄市内各地を選挙カーで回って投票を呼び掛けた(22日=中央社)
23日付自由時報などによると、民進党は現有の▽基隆市▽桃園市▽新竹市▽嘉義県▽嘉義市▽雲林県▽台南市▽屏東県──の8県市で安定したリードを保っているとみている。国民党は▽新北市▽南投県▽宜蘭県▽花蓮県▽金門県▽連江県──など9県市で勝利を有望視。一方、高雄市と彰化県は、両党共に情勢が拮抗(きっこう)しているとみている。ただ、国民党関係者は「勝利は意外ではなく、大きさの違いがあるだけ」との見方で、▽新北市▽台中市▽高雄市──で勝った上で10以上の県市を取れれば大勝との位置付けだ。
注目の台北市について、国民党組織発展委員会の李哲華主任委員は「五分五分」との見通しを示した。ただ、民進党の姚文智候補が立法委員を辞任してまで選挙運動に注力した結果、情勢の軸は二大政党の対決にシフトしており、民進党支持層の票が姚候補と現職の柯文哲候補に分散し、国民党の丁守中候補が「漁夫の利」で当選する可能性が注目されている。
「高雄は民進党有利」
台湾師範大学政治学研究所の范世平教授は、高雄市の情勢について、国民党の韓国瑜候補は軍歌「夜襲」を歌う運動手法で中間層に逃げられた一方、民進党の陳其邁候補は支持者の掌握に努めており、依然有利との見方を示した。
台中市も世論調査では国民党の盧秀燕候補のリードが伝えられたが、民進党の現職、林佳龍候補は失点がなく、台中世界花卉博覧会(台中フローラ世界博覧会、台中花博)の貢献もあって有利とみている。新北市については、国民党支持層の基盤は固く、民進党の蘇貞昌候補が中間層の票をつかめるかは何とも言えないと指摘した。
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