ニュース 政治 作成日:2018年11月25日_記事番号:T00080578
台南市長選挙は、民進党の黄偉哲氏(55)が36万7,518票(得票率38.02%)で、国民党の高思博氏(50)の31万2,874票(得票率32.37%)を上回り当選を果たした。ただ、台南市は民進党の牙城とも呼ばれる支持基盤ながら、黄氏の今回の得票数は、前回の市長選で当選した頼清徳前市長の約71万票を34万票下回る、約5万票差での「辛勝」となった。
勝利宣言をする黄氏(右2)。南北格差などを解決し、民進党への支持を取り戻せるかが問われる(24日=中央社)
選挙戦開始当初、世論調査で黄氏は高い支持率を維持、当選は確実との見方が大半を占めた。しかし、10月になって国民党は、黄氏が福島第1原子力発電所周辺5県の食品の不正輸入・販売で輸入禁止処分を受けたダイソーから口利きを頼まれ、見返りとして巨額の賄賂を受け取ったとの疑惑を指摘。さらに、同じく民進党が地盤とする高雄市長選で、国民党の韓国瑜氏が旋風を巻き起こしたことによる波及効果もあり、投票直前の世論調査では高氏が急激な追い上げを見せていた。
予想外の苦戦となった黄氏は、勝利宣言の際も笑顔はなく「選挙結果を真摯(しんし)に受け止め、謙虚な姿勢で向き合う」と語った。
一方、敗れた高氏は「台南は民進党の優勢が動かしがたい選挙区ではなくなったことが明らかとなった」と結果に手応えを示した。
黄氏は台南県七股郷(現・台南市七股区)出身で、台湾大学を卒業後、米国へ留学。イェール大学で公共衛生学、ハーバード大学で公共行政学の修士号を取得し、台湾へ戻った後に政界入りした。台南県議会議員などを経て2004年に立法委員に当選。現在まで4期にわたり務めている。
敗北し涙を流す高氏(中)。負けはしたものの、国民党にとっては大きな布石となった(24日=中央社)
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