ニュース 政治 作成日:2018年11月26日_記事番号:T00080610
大接戦となった台北市長選で小差で敗北した国民党の丁守中氏は25日午後、近く選挙無効を求める訴訟を起こすと表明した。中央社電が伝えた。
丁氏は25日午後に記者会見を開き、今回の投開票には疑問が多いと述べた(25日=中央社)
これに先立ち、丁氏は25日未明、台北地方法院に対し、投票用紙の保全と開票作業のやり直しを求めていたが、26日、「時間がかかりすぎる」として、申し立てを取り下げた。
当選した現職柯文哲氏と丁氏の得票率差はわずか0.23ポイントだった。丁氏の訴えは、投票所での混乱で多くの有権者が所定の投票締め切り時間までに投票を終えられず、開票開始後も一部で投票が続いたことで、投票行動が影響を受けたとの考えに基づくものだ。
丁氏は大勢判明後、「個人の勝敗のためではなく、中華民国の選挙制度の公平性に関わる問題だ」とし、投票締め切り時間から約3時間後まで開票と投票が同時進行する異例の事態となったことを「民主主義の恥辱」と批判していた。
法律専門家は、選挙法令には同一選挙区で投票が完了しなければ開票できないという規定がないため、法律上は問題がないとの見方を示しており、丁氏が求める選挙無効は認められる可能性が低い。
中選会主委、引責辞任
ただ、今回の投票所での混乱と開票作業の大幅な遅れは異例で、中央選挙委員会(中選会)の陳英鈐主任委員は25日、頼清徳行政院長に辞意を伝え、了承された。
陳主任委員は、10もの住民投票と統一地方選挙の同時実施で、行列を強いられた有権者に迷惑をかけたと、謝罪した(25日=中央社)
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