半導体用シリコンウエハー最大手、環球晶円（グローバルウェーハズ、ＧＷＣ）の徐秀蘭董事長は、来年のシリコンウエハー市場は需給逼迫（ひっぱく）が続き、価格も上昇が続くと予測した。証券会社は、12インチ契約価格は６～９％上昇、８インチ契約価格も10％未満の上昇と予測した。27日付経済日報が報じた。
徐董事長は、米国が中国製品に対する輸入関税を引き上げたとしても、ＧＷＣは世界10カ国・地域に工場16基を保有しているので、柔軟な対応が可能で、影響は小さいと強調。同社が長期契約を結んでいる顧客は、８インチや12インチウエハーが80～90％に上り、売上高の約80%を占めると説明。来年の契約価格は今年より高いとの見方を示した。
一方、半導体業界では、米中貿易戦争を受け、台湾積体電路製造（ＴＳＭＣ）やサムスン電子、南亜科技（ナンヤ・テクノロジー）など大手メーカーが設備投資の削減を決定している。またアップル製品を含めスマートフォン販売が低迷し、サプライヤーに対する発注の削減や在庫調整が進められている。インテルのＣＰＵ（中央演算処理装置）供給不足も続いている。
