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李長栄化学、域内PP価格を10%値上げ


ニュース 石油・化学 作成日:2008年6月11日_記事番号:T00008063

李長栄化学、域内PP価格を10%値上げ

 
 アジア各地でエチレンプラントの稼働停止、減産が相次ぎ、石化大手がポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)を値上げする中、李長栄化学工業が10日、PPの域内オファー価格を1キログラム当たり6台湾元(約21円)値上げすると表明した。値上げ幅は、同社としては過去最高の約10%に達する。11日付経済日報が報じた。

 市場の観測によるとPPは輸出価格も、台湾化学繊維(フォルモサ・ケミカルズ&ファイバー、台化)、台湾塑膠工業(フォルモサ・プラスチックス)、李長栄の3社いずれも今後値上げする見通しで、李長栄の値上げ後のオファー価格は1トン当たり2,030米ドルの、現時点で世界最高価格になるとみられる。

 また、台湾聚合化学品(USI)と亜洲聚合(アジア・ポリマー)が直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)と高密度ポリエチレン(HDPE)で、台塑もPEで輸出オファー価格の提示を一時停止すると発表した。

 台塑幹部は、中油の減産と中国茂名石化の第2プラント停止、および中国の各石化メーカーがアルケンからガソリン、ディーゼル油の生産に切り替えていることが、エチレンやプロピレンなど石化原料の深刻な不足につながっていると指摘した。