ニュース 運輸 作成日:2018年11月27日_記事番号:T00080632
18人が死亡した台湾鉄路(台鉄)の特急列車プユマ(普悠瑪)号脱線事故について、行政院の事故調査委員会は26日、最新の調査報告を公表し、事故の直接的な原因は時速140キロメートル以上で急カーブに進入したことだが、▽ブレーキに圧縮空気を送るエアコンプレッサーの故障▽速度超過時に自動でブレーキを動作させる自動列車防護装置(ATP)を運転士がオフにしたこと▽ATP遠隔監視システムの回線未接続──など人的、設備的要因を含む複数の要因が重なり事故が起きたと結論付けた。27日付自由時報が報じた。
交通部鉄道局の胡湘麟局長が、プユマ号脱線時の運転席からの映像を用いて説明した(26日=中央社)
事故調査委員会の報告によると、事故列車は10月21日午後3時39分にエアコンプレッサーの圧力に最初の異常が生じ、動力が切断される異常が計10回発生していた。事故の約35分前の午後4時14分ごろに大渓駅付近で臨時停車した際、ATPによる異常と判断した運転士が午後4時17分にATPをオフにした。ただ、ATP遠隔監視システムが機能していなかったため、ATPオフ時に運転指令所で警報が表示されなかった。
行政院の呉沢成政務委員は、ATP遠隔監視システムの回線未接続は台鉄の検査が不十分だったためであり、責任を追及すると表明した。
行政院は2週間以内に改善策を提出する計画だ。
台鉄は同日、12月3日に被害者家族と賠償をめぐる協議を再開すると説明した。
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