ニュース 社会 作成日:2018年11月27日_記事番号:T00080636
台北市できのう26日、指名手配犯名義の車を発見した警察が運転者の男を逮捕しようとしたところ、男は乗っていた車を急発進させ、逃走を開始。警察の発砲を振り切ってカーチェイスを繰り広げたが、約6キロメートル先で身柄を確保され、まるで映画のような逃走劇が幕を閉じた。
車の側面は銃弾の痕だらけとなった(26日=中央社)
26日午前10時ごろ、台北市政府警察局南港分局の警察官がパトロールを行っていたところ、路地裏で1台の怪しい乗用車を発見した。車両の情報を調べたところ、この車は指名手配中の男のものと判明。警察官はすぐに応援を要請し、身柄確保のため複数人で車の近くで待ち伏せした。
その後、しばらくして1人の男が車に乗り込んだが、彼は近づいてくる警察官に気付くとすぐにエンジンをかけてバックで急発進させ、警察官の乗ったバイクを突き飛ばした。慌ててバイクから飛び降り、難を逃れた警察官は、男がおとなしく取り調べを受けるつもりがないと判断し、即座に運転席に向けて銃弾を22発打ち込んだ。
車体は穴だらけとなり、3発が男のひじと臀部(でんぶ)に命中。男は負傷しながらもそのまま車を発進させて逃走し、パトカー2台とカーチェイスを繰り広げた。
6キロほど進み、新北市石碇区に差し掛かったところで車は急にスピードを落とし、ついに路肩で停止した。銃を構えた警察官が車に近づくと、男は大量の出血で意識もうろうとなっていた。
警察によると、男は車の持ち主の指名手配犯ではなかったが、麻薬関連の前科があり、今回の逃走中、向精神薬アンフェタミン約115グラムが入った袋4袋を車の窓から投げ捨てており、麻薬所持の発覚を恐れて逃げ出したものとみられる。
病院に救急搬送された男は一命をとりとめたそうだが、回復後、麻薬所持および公務執行妨害の罪で起訴される見通しだ。人騒がせな逃走劇だが、警察官や一般市民に被害が出なくて幸運だったといえそうだ。
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