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鴻海幹部リベート事件、証拠不足で二審大幅減刑


ニュース 電子 作成日:2018年11月28日_記事番号:T00080644

鴻海幹部リベート事件、証拠不足で二審大幅減刑

 鴻海科技集団(フォックスコン)の元幹部が集団で取引先から合計1億6,232万台湾元(約6億円)のリベートを受け取ったとされる背任事件で、一審で懲役10年6月の判決を受けた廖万城被告に対し、二審の台湾高等法院は、立証できるリベートは239万元だけで、その他は証拠不足だとし、懲役1年4月の判決を言い渡した。28日付聯合報が伝えた。

 ただ、台湾高等法院はリベート授受の存在は認定した。判決によると、鴻海は2011年、アップルのスマートフォン「iPhone4S」の受託生産を行うために表面実装機器の調達を決めたが、廖被告らは郭台銘(テリー・ゴウ)董事長の決裁に反し、調達対象の機器のメーカーを変更し、代理店からリベートを受け取っていた。

 廖被告らは毎年300億元を超える調達の交渉契約権限を持っていたが、その他のサプライヤーから受け取ったとされたリベートについては、問題の機器に品質不良や相場を上回る価格での購入などが認められず、会社に損害を与えたとは認定できないとした。