ニュース 社会 作成日:2018年11月28日_記事番号:T00080661
バイオリンなど楽器の習い事には「都会的」「富裕層の趣味」といったイメージが付きまとうが、新北市には山深い地域にありながら児童全員がバイオリン奏者という小学校が存在する。
演奏する子どもたち。地方の楽器不足を解決し、子どもたちの芸術の素養を磨く素晴らしい取り組みだ(教育部リリースより)
教育部は2年前、使われなくなった楽器を修理し、小学校など必要とする機関に貸し出す世界初の制度「楽器バンク」の取り組みを実践大学(台北市中山区)と共同で始めた。全土に眠る使用されていない楽器を再利用できるよう修理し、遠隔地の学校に優先的に貸し出しており、これまで107校に楽器1,507台が提供された。
四方を山と川に囲まれた自然豊かな新北市双渓区の牡丹小学校も、この「楽器バンク」制度を活用して全児童がバイオリンを弾けるようになり、今では楽団を編成して各地の音楽コンクールに出場している。
また農家など裕福とはいえない家庭の子供が多く通う屏東県南州郷の同安小学校でも、児童たちは卒業までに何らかの楽器を演奏できるようにと、同制度を通じてクラリネットやサクソホン、トランペット、ホルンなどの楽器をそろえて吹奏楽クラブを創設。毎日、練習に励んだ結果、都会の児童に負けない実力を身に付けている。
このほか原住民、タロコ族の子供が多く通う花蓮県万栄郷の見晴小学校では、伝統的な楽器の木琴のクラブを立ち上げ、楽器バンクを通じて調達したピアノの伴奏に合わせて練習を重ねている。
27日には楽器バンクの成果発表会が開かれ、牡丹小学校、同安小学校、見晴小学校の児童がその腕前を披露した。
実践大学の欧陽慧剛教務長は、同制度の目的は全ての子供を芸術家にすることではなく、子供に一生の友となる芸術を身に着けさせることと語った。
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