ニュース 家電 作成日:2018年11月29日_記事番号:T00080675
ヘッドホンなど音響機器を手掛けるオーディオテクニカの現地法人、台湾鉄三角(オーディオテクニカ台湾)は28日、桃園市中壢区の新工場棟が竣工(しゅんこう)した。台湾鉄三角の近藤和久総経理は、音質で勝るワイヤード(有線)製品と、使い勝手の良いワイヤレス(無線)製品を並行し、新設備を活用して、新たな時代に合った製品を作り出していきたいと述べた。
中壢新工場棟。台湾高速鉄路(高鉄)桃園駅から車で15分の距離だ(同社リリースより)
台湾鉄三角は1988年8月設立、今年で設立30周年を迎えた。日本や米国をはじめ、全世界にオーディオ関連製品を出荷している。台湾ヘッドホン市場シェアは首位で、▽台北▽台中▽高雄──にショールームを設置している。
近藤総経理は30周年記念パーティーで、新たな工場と人を生かして、技術力、生産効率化、品質維持、ブランド向上に努めていくと述べた(YSN)
新工場は、投資額約3億5,000万台湾元(約12億9,000万円)。地上3階、地下1階建てで、建築面積は1,941平方メートル、延べ床面積は6,873平方メートル。情報共有の促進のため、吹き抜け構造を採用している。
新工場の最新鋭の電波暗室(同社提供)
近藤総経理は、新工場は▽生産ラインの増強▽新時代の製品のための新設備導入▽安全で自然災害に耐える堅牢(けんろう)な建物──を目指したと説明した。
同社は、既存工場の老朽化、生産能力増強の必要から、2016年に新工場建設計画を始動。新工場では、ワイヤード製品の開発を強化するとともに、近年需要が増えているワイヤレス製品の開発、生産拡大のための、▽電波暗室▽無響室▽シールドルーム▽クリーンルーム▽試聴室──などの新施設を導入した。クリーンルームでは、高品位のコンデンサー型の音響変換器の生産が可能だ。無響室などの特殊室は、外部からの振動遮断を目的に切り離した設計を採用。工場から独立したトランス(変圧器)を経由して電源供給を行い電気的ノイズを回避するなど、ものづくりのこだわりを追求した。
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