ニュース 電子 作成日:2018年11月30日_記事番号:T00080697
30日付電子時報によると、ファウンドリー世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の営業責任者は最近、台湾内外の顧客に対し、2019年の発注計画分について非需要期に事前発注を行わない場合、その後は生産能力を確保できず、発注に対応できなくなるとの通知を行ったもようだ。米中貿易戦争の影響でIC設計各社が来年の発注について様子見を続けているため、TSMCは来年上半期の受注見通しが悪く、顧客に事前発注をさせることで同期の設備稼働率を高めると同時に、需要期の来年下半期に受注が集中する事態を回避する狙いとみられる。
台湾のIC設計会社は、来年第1四半期にTSMCに事前発注を行うとなれば、現在の在庫水準と販売計画からみて他のファウンドリーへの発注をTSMCに振り向けることになるため、来年上半期はTSMCに受注が集中すると指摘。聯華電子(UMC)や世界先進積体電路(VIS)、中国の中芯国際集成電路製造(SMIC)などのファウンドリーにとっては打撃となり、値下げ圧力が高まると予想した。
TSMCの魏哲家総裁は先日、米中貿易戦争の影響で来年上半期の受注見通しが不透明で、同期の設備稼働率が低迷する恐れがあると話していた。
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