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わいせつ教師、教育部がブラックリスト公開へ


ニュース 社会 作成日:2008年6月12日_記事番号:T00008077

わいせつ教師、教育部がブラックリスト公開へ

 
 台湾でも教師によるわいせつやセクハラ事件が多発している。生徒に対するわいせつ行為で北部の学校を解雇された教師が、南部へ移って教師を続けていたケースや、7年間に2度も名前を変え、計4カ所の学校を渡り歩いていたケースも発覚した。

 明るみになった事件は2006年61件、07年71件、今年は1月から現在まで報道されたケースだけでも23件。これらは氷山の一角に過ぎず、隠ぺいされ表面化していないものも多いとみられる。

 問題の多発を受けて、教育部は7月中旬からわいせつ教師などのブラックリストをネット上で公開することを決定した。これにより、各学校は新任教師を招聘(しょうへい)する際、問題のある人物かどうかをあらかじめ調べられ、被害の予防に役立つという。

 教育部は現在、全国の小中高各学校の協力を得て、過去に不祥事などで解雇処分を受けた教師のデータバンクを構築中で、ブラックリストに名前が挙がったのは約200人に上る。わいせつやセクハラ行為で処分を受けた問題教師のうち41人と、大部分が小学校の教諭だ。台北市と台北県がそれぞれ9人と最も多い。

 ブラックリストの公開について、「教師の資質の正常化に役立つ」(呉忠泰全国教師会理事長)や、「わいせつ被害は生徒にとって一生の傷。ブラックリストの早期公開を望む」(謝国清全国家長団体聯盟理事長)など各界からは支持する声が挙がっている。

 人本教育文教基金会は11日、教育部に対してブラックリストの公開だけでなく、わいせつ・セクハラ教師の免許取り消しを強く呼び掛けた。