日本経済新聞の報道によると、鴻海精密工業傘下のシャープは亀山工場（三重県）で手掛けていた、米アップルのスマートフォン「iPhoneX（テン）」の顔認証用センサー部品の生産を鴻海の中国拠点へ移転し、今年夏までに外国人の期間労働者3,000人以上を削減したもようだ。証券会社は、鴻海は中国の工場でiPhoneを組み立てており、同部品の生産を中国に移転することで生産・管理効率を向上させるのが目的と指摘した。５日付自由時報が報じた。
証券会社は、米中貿易戦争で米国が中国製品に対する関税を引き上げたとしても、中国は関税還付措置などによって中国に進出するメーカーの生産コスト上昇分を補塡（ほてん）するとみられ、鴻海は中国の生産拠点を他の国・地域に移転する必要がないとの見方を示した。
