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尖閣沖の遊漁船沈没事件、外交部が巡視船に撤退命令?


ニュース 政治 作成日:2008年6月12日_記事番号:T00008078

尖閣沖の遊漁船沈没事件、外交部が巡視船に撤退命令?

 
 尖閣諸島付近の日本領海内を航行した台北県の遊漁船「聯合号」が10日午前、警備中の鹿児島海上保安部の巡視船「こしき」と衝突し沈没した事件について、12日付聯合報は、聯合号支援のため同海域に出動し、魚釣島12カイリ海域内に進入した行政院海岸巡防署の巡視船「和星艦」に対し、外交部が「外交紛争を引き起こしてはならない」として、撤退させていたと報じた。
  
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交流協会前では紙製の日の丸を破るパフォーマンスも行われた(12日=中央社)
 
 これに対し外交部の夏立言次長は同日、「釣魚台(魚釣島)12カイリ内への進入せず待機するよう伝えただけで、撤退命令はしていない」と反論。その上で「釣魚台が中華民国の領土であるとする政府の立場は不変だ」と強調した。また、欧鴻錬外交部長も同日午前、日本交流協会台北事務所の池田維所長と会見し、台湾の立場を強く表明した。

 また台北県の周錫瑋県長は同日、同県民政局および農業局などの職員とともに交流協会を訪れ抗議を行った。周県長は、日本に対し、依然拘留され事情聴取を受けている聯合号船長の解放と賠償金の支払い、および謝罪を要求した。

 周県長はまた、政府が魚釣島主権を強く主張しないことへの不満を表明し、劉兆玄行政院長と王金平立法院長に対し、直ちに軍艦を釣魚台に派遣して主権を宣言するよう要求するとしている。